やはり薬はピカ新?!Blog
やはり薬はピカ新?!
ぐろーあっぷのたーです。
最近、すっかり秋らしくなり過ごしやすい気候になってきました。
さて、今回は昔、製薬会社の営業をやっていた時に知った話を、、、
最近、薬局で薬を処方してもらう時に「ジェネリック薬品でも良いですか?」と聞かれることが多くなったと思います。
ひとつの薬ができるまでに、9〜17年かかります。 その間にかかる費用は約500億円といわれています。
そのため、一般的に新薬は薬価が高い。少し前に話題になったO社のオプジーボは、平均的な体重の男性が1年間投与した場合は、月におよそ300万円、1年間では3,800万円の薬価でした。世間でも話題になり何度も値段を下げられましたが・・・(現在は、それでも当初の1/4)
当然、開発した製薬会社は、特許を申請します。特許存続期間は出願から20年で、 その間、独占的に製造販売できます。
この特許が切れると、ジェネリック医薬品を製造販売できるようになります。
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を使っていて、品質、効き目、安全性が同等なおくすりです。新薬に比べ開発費が少ないために、新薬より低価格なおくすりです。
薬局で新薬をジェネリックに変えると、お薬代が安くなりますよ。
ちなみに、昔は、新薬開発メインの製薬会社のMRは、新薬をピカ新、ジェネリックをゾロ品と揶揄してたとかしないとか。。。
さて、MRという言葉が出ましたが、MRとは製薬会社の営業部門に所属していることが多いです。
多いですと言ったのは、基本はMRは営業ではなく医薬情報提供者だからです。
薬は医薬品卸売会社に売られますから、直の営業先は、卸売会社です。
ところが、卸売会社のその先の病院等の医療機関を訪問するMRの方が力を持っています。
結局、薬を処方する(決めるのは)お医者さんなので。
昔は(今はないと信じたい)MRとお医者さんの癒着が横行していたみたいです。
大昔にTVドラマで、唐沢寿明主演の「白い巨塔」や織田裕二主演の「振り返れば奴がいる」というのがありましたが、ほぼ事実の内容でしたよ。
MRからお医者さんへの謝礼が一回の講演でうん百万・・・
お菓子の箱の底に札束が・・・
なんてことが、あったとかなかったとか。
このこともあり、院内処方(病院内での処方)が減って、処方は薬局ですることが多くなり、ジェネリックを薦めることも多くなりました。
さて、あなたは、これから薬局で、新薬にしますか?ジェネリックにしますか?
By たー