杖と子どもと、ネコえもん。Blog

杖と子どもと、ネコえもん。

2024.07.10

 お久しぶりです。年初に初登場以来、2度目の登板。毎日3ℓのお茶を飲む、汗っかきのネコえもんです。暑いですね。皆さんは、ちゃんと水分補給していらっしゃいますか?

 水分補給もですが、日焼け対策も辛いですね。ネコえもんは会社に日焼け止めクリームを持参して、帰りの時間が近い、14時の休憩時に塗りなおしています。それでもなお焼ける腕。

 閑話休題。

 ネコえもん、杖つきです。杖を片手に、のこのこゆっくりと歩きます。のこのこ。すると、不思議ですね、弊社・ぐろーあっぷの最寄り駅・長堀橋駅は、外国人観光客の方が多く利用しているのですが、洋の東西を問わず、子どもはじっと、のこのこ歩くネコえもんを見ます。勿論、日本人の子どもも、例外ではありません。小学校前くらいの子が多いかな。

 そんな時、ネコえもんはいつもにかっと笑う事にしています。(汗かきすぎてマスクできないので、ネコえもんはリスクを冒して、ノーマスクです、はい)すると、様々な反応が返ってくるのです。これが実に面白い。にかっと笑い返す子、とりあえず、手を振ってみる子、お父さん・お母さんの陰に隠れる子。みんなかわいい。

 一度、5歳くらいの男の子には、「それは何?」と杖を指して聞かれました。「これはね、杖。足の不自由な人が使うもんやで」と答えると、「ふーん」と納得顔。お母さんがすごく困って、何度も謝ってたけど、ネコえもん気にしない。

 不思議だよね。核家族化や、若く元気なご老人世代の進出で、きっと杖を見たことがなかったんだろうね。それか、絵本の中のアイテムか。ネコえもんみたいなおばさんとおねぇさんの境界線みたいなの(と、信じたい)が使っているのが、きっと子どもたちには不思議に見えるんでしょうね。

 唯一困ったパターンは、小学校低学年くらいの子に、「あの人、杖やで」と指さされた時。それ自体は何とも思わないのですが、その後のお母さんの反応に困った。ぐいっと子どもを引き寄せ、「しっ」と短く言うと、ネコえもんと目を合わせないように足早に立ち去った。反応に困るぜ、母ちゃん。

 なんだか、ネコえもんは見てはいけないモノのように扱われた気がして、数日落ち込みました(ガラスハート・ネコえもん)気にしてなんていられないし、親切にしていただいたりする方が、圧倒的に多く、とてもありがたいはずなのに、時々、そのお母さんの反応みたいなものに、心折られます。ネコえもんも、好きで杖に頼ってるわけではないので。

 障害の有る人との関わりって、健常者の子どもに教えるのは、非常に難しいですね。件のお母さんも、失礼な事をしたと思って、子どもを叱ったつもりかもしれませんし。でも、そこはじっくり腰を据えてほしい。

 例えば、近眼の人は、眼鏡を使うでしょ? それと同じで、足が不自由な人は、杖を使うし、時には車イスの人もいる。それらは皆同じで、当たり前であって、普通の事なのです。できれば、子どもにはそう教えてほしい。他にも、色んな障害があって、器具に頼ったりしている人もいるんだよと。

 そう思ったら、少し子どもの世界が広がるのかなぁと、ネコえもんは思います。みなさんはどうですか?

 さて、長々と書き連ねましたが、少しでもなにかが伝わっていたら、幸いです。それでは、ネコえもんでした。また機会がありましたら・・・・・・。