「できること」から「なりたい自分」へBlog
「できること」から「なりたい自分」へ
こんにちわ ぐろーあっぷです。
先日の夜はスーパームーンの満月だったそうです。帰宅時には雨が降っていた為すっかり忘れていました!
今日は目標についてのお話です。
障がいのある人が目標を立てるとき、私たちはつい「できること」に焦点を当てがちです。
たとえば、「歩く距離を増やす」「職場で与えられた仕事をこなす」など、現状の延長線上にある目標です。もちろん、それはとても大切なステップです。けれども、それだけでは“その人らしさ”や“人生の方向性”が見えにくくなることがあります。
1. 「できること」より「なりたい姿」を描く
目標設定の第一歩は、「どうなりたいか」を考えることです。
「自分らしく働きたい」「家族と外出を楽しみたい」「誰かの役に立てる人になりたい」――そんな思いを言葉にすることが出発点になります。
そのうえで、今の自分にできる具体的な一歩を考えていくと、目標は“義務”ではなく“希望”に変わっていきます。
2. 小さな成功を積み重ねる
障がいのある方にとって、日々の生活の中には多くの制約があります。そのため、目標が大きすぎると達成が難しく、挫折感につながってしまうこともあります。
大切なのは、「一歩を小さくすること」。
たとえば「週に1回外出する」から「近所の公園に行ってみる」へ。達成感を感じられるステップを重ねることで、自信が育ち、次の挑戦へとつながります。
3. 周囲との共有と支援
目標は一人で抱え込むものではありません。支援員、家族、友人など、周囲と共有することで支え合いながら進めることができます。
支援する側も、「できるかできないか」ではなく、「どうすれば実現に近づけるか」を一緒に考える姿勢が求められます。
4. 目標は変えていい
障がいの状態や生活環境は時間とともに変化します。
だからこそ、目標も「固定」ではなく「更新」していくもの。
途中で方向を変えたり、ペースを落としたりすることも前向きな選択です。大切なのは、「自分で選んでいる」という実感を持ち続けることです。
おわりに
障がい者の目標設定とは、単なるリハビリや訓練のためではなく、「その人の人生をどう生きたいか」を形にするプロセスです。
「できること」だけでなく、「なりたい自分」から出発することで、目標はより豊かで、自分らしい意味を持つようになります。