障がいがあっても、キャリアは育つBlog
障がいがあっても、キャリアは育つ
こんにちわ ぐろーあっぷです。
今週は気温が高くなって汗をかきながら作業をするような季節がやって来たな!と感じます。
みなさんも体調にはくれぐれもお気をつけください。
さて、本日はキャリアアップについてのお話になります。
「障がい者がキャリアアップするのは難しい」――そんな固定観念が、いまだに社会には根強く残っている。しかし、それは本当だろうか。
たしかに、障がいのある人にとって、働くことそのものが挑戦になる場面も多い。体調管理や移動、職場の理解、制度の壁。けれど、その中で懸命に働き、少しずつスキルや信頼を積み上げていく姿は、まぎれもなく“キャリア形成”そのものである。
キャリアアップとは、単に出世することではない。自分の役割や強みを広げていくこと、新しい仕事に挑戦していくこと、仲間に頼られる存在になっていくこと――それぞれの歩幅で「自分らしい働き方」を深めていく過程を指す。
最近では、就労支援の現場でも「キャリア支援」という視点が広がりつつある。障がいのある人にも研修やOJTの機会を設け、スキルアップを後押しする企業も増えている。パソコンスキル、コミュニケーション能力、職場リーダーとしての役割など、伸ばせる力はたくさんある。
ある視覚障がいの女性は、最初はデータ入力の仕事からスタートした。その後、音声読み上げソフトを使いこなし、今では新人のサポート役を担っている。「自分にできることが、こんなにあるとは思わなかった」と笑う彼女の姿に、キャリアは“制度”でなく“意志”と“環境”で育つものだと感じさせられた。
企業や社会に求められているのは、「この人にはこれしかできない」と決めつけるのではなく、「どうすればこの人の可能性を広げられるか」と問い直す姿勢である。合理的配慮は、そのための土台にすぎない。
誰もが成長できる社会へ。障がいの有無にかかわらず、キャリアは誰の中にも宿っている。